青い鳥症候群〜こころの心理学〜

 

青い鳥症候群

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その時代や社会的背景による心理的要因が引き金となる場合が多い症候群。そして、時代が移ると新しい症候群が生まれるという傾向が見られます。
  【こころの心理学】-青い鳥症候群

青い鳥症候群

メーテルリンクの童話「青い鳥」にちなんでつけられたものです。貧しい家庭の、チルチルとミチルの兄妹が、幸福をもたらすと言われる青い鳥を求めて、家を出て各地を旅して、青い鳥を探して回る物語ですね。
その童話から、自分に合った仕事を求めて転職を繰り返す人の事を青い鳥症候群と呼んだのです。

現実の自分や、自分を取り巻く環境や待遇を受け入れられず、自分にはもっと力があるはずだ、それを発揮できる場所が別にあるはずだ、という考えを捨てられません。
自分にはもっとピッタリの仕事があるようだと思い込み、幸せの青い鳥を求めるように転職を繰り返すのです。また、今の自分は本当の自分ではないと思い込み、自分という青い鳥を探し求めて、右往左往する。目的がないだけに、転職を繰り返したり、定職につかないケースもあります。


<あらずじ>
貧しい家に育ったチルチルとミチルの兄妹は、幸福を招くという青い鳥を求めていろいろな国に旅に出かけます。しかし、結局どこにいっても青い鳥を捕まえることができすに家に帰ってきます。二人は疲れ果てて眠り、夢から覚めると、なんと家で飼っていた薄汚れたハトが青い鳥になったのです・・・。

この物語にちなんで、現在の職場に不満を感じ、「もっといい職場があるはずだ」「もっと自分の能力を活かせる仕事があるはずだ」と、理想の職場を求めて転職を繰り返す人のことを「青い鳥症候群」と呼んでいます。

外側から見ると華やかでやりがいのある仕事に見えても、実情は意外と地味でかなりハードな業務だったり、理想と現実とのギャップを埋められずに、我慢できず職場を転々としてしまう。しかし、どの職場でもそれなりの苦労があるため、理想の職場は見つからず最終的には絶望感を感じることになってしまう。
やはり、その場所で最低限の成果を残すための努力は必要なのだと思います。

 
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