ユングの分析心理学〜こころの心理学〜

 

ユングの分析心理学

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  【こころの病気】-ユングの分析心理学

コンプレックスの存在を明らかにした分析心理学の元祖。
人間には、ある種の事柄に対して、感情的な反応や頑なな反応をしてしまうことがあります。自分では抑制できないわだかまりであり、これがコンプレックスといわれるものです。

コンプレックスは、本人にとっては無意識でありながら、その人の態度や行動や、憎悪、嫉妬、恐怖、劣等感、罪悪感などの感情に強い影響力をちます。また、その原因のひとつには、心的外傷(トラウマ)があります。 このようなコンプレックスの概念を、最初に明らかにしたのがユングなのです。

また、ユングは人間の精神世界には、「個人的無意識」と「普遍的無意識」の2種類があると想定し、そのなかに時代や文化を超えた共通の普遍的なイメージをもっていることを認め、それを元型と呼びました。
特に、「普遍的無意識」がユングの心理学の本質であり、個人の経験から獲得された無意識だげでなく、人類に共通する無意識の世界を探求することがユング心理学の大きな特徴となっています。
ユングのいう個人的無意識には、個人の経験から生じたもので、忘れてしまった記憶や、抑圧されている意識、衝動、願望などが含まれています。

つまり、普遍的無意識とは、個人的に獲得されたものではなく、祖先から遺伝的に受け継いだ、全人類に共通の記憶やイメージが眠っている場所だと考え
 『文化や生活環境が異なる世界各地の神話や、夢の話などによく似通った話があることこそが
 人類に脈々と受け継がれる共通の記憶があることの証拠である。』
と定義し、その基本的な型を「元型」と呼んだのです。


<内向型・外向型によるタイプ論>
日本ではフロイトと同様に、ユングの夢分析も広 く知られていますが、実はもっと一般に知れわたっているものがあります。よく内向型だとか、社交的で明るいなど、身近な人の性格をタイプ別にいい表すことがあります。実はこの内向・外向とはユングの著作『タイプ論』からきているそうです。
ユングはさらに、内向性・外向性それぞれを、人間が本来持っている4つの機能と組み合わせて8つの性格に分類しています。 -->性格の分類いろいろ参照。


-カール・グスタフ・ユング-
スイスの精神科医・心理学者。深層心理について研究し、分析心理学の理論を創始。
共同研究者や後継者たち共に、スイス・チューリッヒにユング研究所を設立し、ユング派臨床心理学の基礎と伝統を確立した。またアスコナで開催されたエラノス会議において、主導的役割を演じることで、深層心理学・神話学・宗教学・哲学など多様な分野の専門家・思想家の学際的交流と研究の場を拓きました。
精神科医であったユングは、当時の精神医学ではほとんど治癒出来なかった各種の精神疾に対する療法の確立を目指し、ピエール・ジャネやウィリアム・ジェームズらの理論を元にした心理理論を模索していた。
フロイトの精神分析学の理論に自説との共通点を見出したユングはフロイトに接近し、一時期は親密になるが、徐々に方向性の違いから距離を置くようになったのです。
フロイトと別れた後は、人間心理はフロイト式の抑圧感情に還元され得る部分も存在する事は認めつつも、それは局面の一つ以上ではないと考え、フロイトが想定したよりも遙かに広く大きいものとして無意識を再定義したのです。


 
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