心理学とは〜こころの心理学〜

 

心理学とは

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  【こころの病気】-心理学とは

心理学とは、ひと言でいえば「目に見える行動」と、そこから推論される「心の動き」を科学的に研究する学問です。例えば、恥ずかしいと思えば顔が赤くなったり、怖いと感じると体が震えたりします。人間の心そのものは目に見えなくても、行動という形になって現れます。つまり、「目に見える行動から心の動きを推論する」ことができるわけです。

一般的に物事を科学として成立させるには、研究結果が一定の条件で再現できたり、誰が実験を行なっても同じような客観的な結果を得られなければなりません。そこで心理学は心が目に見える形となって現れるこのような「行動」を研究の対象としたのです。

心理学は「人間とはいったい何か」を科学的に研究していくことを目的としています。ですから人間に関するあらゆる分野について心理学の研究があり、人間の存在するところには必ず心理学があるといっていいほどです。それだけ心理学の扱う領域は幅広くいろいろなテーマがあるのです。


<日本の心理学の歴史>
人間の心を理論的に考えようとしたのは、古代ギリシャの哲学者アリストテレス(BC384〜322)が最初といわれています。ここ日本における心理学の研究は、明治以後に行なわれた欧米の心理学の紹介から始まりました。
1889年、日本で最初の心理学教授として元良勇次郎氏が東京帝国大学哲学科で心理・倫理・論理の講座を開きました。その後、松本亦太郎氏が2代目の心理学教授となり、東京大学と京都大学に日本初の心理学実験室を設立しています。
松本氏は退職するまでの30年余り心理学者として活躍し、日本の心理学の土台作りに貢献しました。
日本がさかんにドイツ文化を導入した第1次大戦後から第2次大戦にかけては、当時ベルリン大学でめざましい研究活動が行なわれていたゲシュタルト心理学が日本にも紹介され、一躍旋風を巻き起こしたのです。
第2次大戦後はアメリカ文化の影響を受けて、学制改革により大学は変貌し、各種研究機関が創設され、産業・司法・教育などの現場で心理学専攻者が必要とされるようになりました。
それによって、社会心理学、精神分析学、産業心理学、臨床心理学などの研究領域が日本でも急速に発展し今日に広がっていったのです。

「心理学の父」ヴントの学説
哲学的な心理学とは異なる実証的な心理学を構想し、一つの学問として成立したのは1879年にライプチッヒ大学に公認された世界初の心理学実験室を開設した哲学教授ヴントからとされいます。
ヴントは哲学の主観的な手法を廃し当時の自然科学の研究方法を取り入れて心を科学的に探求することを目指しました。現代の「心理学の父」と考えられています。
ヴントの学説を簡単に説明すると。人間の心にはいくつもの「心的要素」があり、その心的要素が結合することで「心的要素の結合体」 が形成されるとしました。
例えば、「バナナ」という言葉を聞いたとき何を連想するでしょうか。
 ・視覚から、「黄色」「細長い」
 ・味覚から、「甘い」「渋い」
 ・嘆覚から、「芳香」
 ・触覚から、「すべすべ」「柔らかい」
などの心的要素に分解できます。人間の五官が刺激されることによって感覚が生じ、観念が成立し、これらの観念が結合して、「バナナ」という認識が成立するというわけです。つまり、この認識が成立する結合の法則を解明することで人間の心の働きを探ることができる。というのがヴントの考えです。
単に自分の心を見つめ、意識を観察するのではなく、意識を構成している要素を取り出し分析する「内観法」なる理論が特徴といえます。この分析法からヴントの学説は「構成主義」ともいわれています。

 
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