フロイトの心理学〜こころの心理学〜

 

フロイトの心理学

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  【こころの病気】-フロイトの心理学

フロイトといえば、日本では一般に『夢判断』がよく知られていますが、人間の心に「無意識」があることを発見した精神分析学の創始者でもあります。
夢は意識下に押し込められたもう1人の自分からのメッセージであるとし、とくに幼児期の性的な経験(リビドー)が関係していることを強調しています。性そのものがタブー視されていた時代に、性との関連を指摘したフロイトの説は、反道徳的、わいせつのレッテルを張られ、保守的な社会に受け入れられることはありませんでした。
しかし、『夢判断』は心理学に大きな影響を与えただけでなく、夢占いと結びついて、やがて広く大衆に受け入れられるようになったのです。


<フ口イトとは>
フロイトは旧チェコ・スロパキアにユダヤ人の子 として生まれ、父親の事業の失敗などから4歳のときにウィーンへ移住。ウィーン大学医学部在学中から科学者としての道を志していましたが、家業の不振や結婚のために研究室を離れ、臨床医としてウィーン総合病院に勤務しました。
1886年にウィーンで開業後、1939年にナチス迫害から逃れロンドンで亡くなるまでに、フロイトは精神分析の技法、神経症の治療法、無意識の心理学、生物学的リピドー理論、エディプス・コンプレックスによる社会発生説など、心理学上での新たな見地を確立しています。


<フロイトの「無意識」>
なかでも、フロイトの最大の功績は、人間の心に「無意識」があることを発見したことです。
人の意識にはのぼってこない、無意識の中にある抑圧された感情や欲求こそが人を動かす原動力であると提起したのです。この無意識的なものを意識化させる仕事を「精神分析」と呼び、無意識の中に抑圧されているものを解き放つことで、個人の不安やノイローゼを解消できるとしています。


<神経症に悩んだ功績>
精神分析学の大規模な体系を作り上げたフロイトですが、こうした発見の多くは、彼自身も神経症に悩まされていたことが発端であった。といわれています。1895年に精神分析治療の方法の一つである自由連想法を確立するに至った「ヒステリー研究」を発表した翌年、フロイトは父親の死に直面します。
そのショックから立ち直るために、友人との文通から自己分析を試み、それが心の奥底に潜む無意識の存在を発見するきっかけとなったのです。エディプス・コンプレックスの発見も、自らの幼児体験を回想したことによるといわれています。

 
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