アパシー・ シンドローム〜こころの心理学〜

 

アパシー・ シンドローム

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その時代や社会的背景による心理的要因が引き金となる場合が多い症候群。そして、時代が移ると新しい症候群が生まれるという傾向が見られます。
  【こころの心理学】-アパシー・ シンドローム

アパシー・ シンドローム(無気力症候群)

中学生から大学生くらいまでの学生が、理由もなく学校に行く気力や勉強への意欲をなくしてしまう症状で俗に「5月病」ともいわれています。仕事や勉強といった、やらなければならない本業に対して目標を失ってしまい、無関心、無気力に陥る状態のことです。
積極的に治療を受けようとする人はほとんどいないのが特徴のようです。なぜなら本業以外のことに対しては積極的に活動できるため、本人も周囲の人もまさか心の病を抱えているとは気がつかないからです。
精神障害とは異なり、好きなアルバイトや夢中になれるクラブ活動などにまでに影響がでることはないのです。
性格的には、勝ち負けに敏感な人がかかりやすいようです。その敏感さゆえに勝敗にかかわる局面をできるだけ避けようとします。病的になると、不登校や出社拒否を始めることも少なくありません。



<5月病>
難関を突破して希望の大学や会社に入った新入生や新入社員が、5月頃になると仕事や勉強に身が入らなくなり、無気力な状態に陥ってしまう、いわゆる「5月病」も、一過性の不適応現象です。
なかには登校拒否や出社拒否にまでに至る人もいます。5月に多く見られる傾向ではありますが、それ以外の月に見られるケースもあるため、こうした現象を「アパシー・ シンドローム(無気力症候群)」と呼んでいるのです。
大学や会社に入ることを最終目標としてきたために、達成した後には何もやることがなくなってしまうという目標喪失感が主な原因になります。傾向として、友人もなく、親にいわれていやいや受験勉強をしていたような人に多く見られます。
無気力症候群にならないためには、誰かに言われたからというのではなく、自分で目的を見いだすなどの自発的な発想や行動が必要でしょう。目先の成功や失敗にとらわれず、自分の可能性を追い求める強い気持ちが大切になってきます。

 
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