テクノストレス症候群〜こころの心理学〜

 

テクノストレス症候群

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その時代や社会的背景による心理的要因が引き金となる場合が多い症候群。そして、時代が移ると新しい症候群が生まれるという傾向が見られます。
  【こころの心理学】-テクノストレス症候群

テクノストレス症候群

コンピュータ社会のストレスが生む現代病。 「テクノストレス」は、コンピュータを扱うことが原因で起きる精神的な失調症状の意味で使われるようになりました。会社にも家庭にもコンピューターが普及し1日中ディスプレイとにらめっこ。こうした社会全体のOA化がテクノストレス症候群という新たなストレスを生み出しています。
語源自体は、アメリカのクレーブ・ブロードという心理学者が使い始めた用語のようです。コンピューター産業発祥の地といわれるカリフォルニアのシリコンバレーで、1970年代、主にコンピューター業務に携わる人々に種々の異常が現れたことから研究が始められ、女性には月経異常や流産、男女共ではアルコールや薬物依存、自殺者の増加などが目立つようになったのです。

「人がコンピュータ・テクノロジーに適応しようとする際には、様々な障害に遭遇する可能性がある」と著書の中で述べていることから、主にコンピューターなどの新しいテクノロジーへの不適応や逆にのめり込みにより、いろいろな症状が起こるということから、テクノストレス症候群と名づけられたようです。

症状やその進み方は一概にいえませんが、初期の身体的症状としては、肩こりや頭痛、目の疲れなどが現れます。さらに進むと恐怖症や不安症など、心の病気を引き起こしたりします。
また、仕事から離れられないために、睡眠不足、過労などで気力や体力が消耗し尽くしてしまうということもあります。

 
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