マザー・コンプレックス〜こころの心理学〜

 

マザー・コンプレックス

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誰にでもコンプレックスはある。この「コンプレックス」とは、ユングの言葉です。何らかの感情と結びついている、無意識の中の心的内容の集まりで、人間の態度や行動、感情などに強い影響力を持ちます。
このコンプレックスや幼児期のショッキングな体験や抑圧によって、心理的バランスが崩れ、いつしかトラウマ(心的外傷)になっていくのです。 
  【こころの心理学】-マザー・コンプレックス

マザー・コンプレックス

世間一般にはマザコンと呼ばれていますが、これは「成人した男性が母親との聞に年齢にそぐわない依存関係を持ち続けていて、そのことに疑問や葛藤を感じていない状態」といえます。
母親に対して強い執着心を持ったり、母親に対して肉親としての感情を超えた恋愛感情や独占欲を持ったりします。
また、広い意味では、
 ・母親に甘える、いわゆる「乳離れ」が出来ない。
 ・母親に頭が上がらず、何でも言いなりになる。
 ・恋愛対象の女性に母親の面影を要求する。
 ・母親に近い年上の女性に恋愛感情を抱く。
なども含まれます。

自分の進学や就職、結婚など、本来自分で解決しなければならない人生の重要なことを、すべて母親の言いなりのままに決定したりします。母親といつも一緒に行動し、一見仲良しで一心同体に見えるが実は母親が常に主導権を握っている「一卵性母娘」などがこの心理的傾向の典型です。

また、母親もあれこれと身の回りの世話をするため、たとえ結婚してもその関係は変わらないか、結婚した妻にも母親と同じ愛情を求めます。このような男性は、母親からの過剰な愛情を受けることにより、青年期に達成されるべき同年齢の向性や異性との交友関係を持つための人格(自我同一性)が確立できなかったと考えられます。

 
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