眠りと覚醒信号〜休養と睡眠について〜

 

眠りと覚醒信号

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  休養と睡眠について】-眠りと覚醒信号

タンパク質によってコントロールされている体内時計は、増えていく睡眠負債に対抗するように、起きなさいという信号を身体に送る。これが「覚醒信号」といわれるものです。覚醒負債と覚醒信号、要はこのバランスが大切なのです。

昼間は覚醒信号のメッセージが強く送られ、夜はその勢いが弱まる。徹夜明けでもかろうじて起きていられるのは、この覚醒信号のおかげのようです。実際の眠気は覚醒信号の分だけ差し引かれ、睡眠負債の量より軽減されるのです。逆に睡眠負債がピークに達する夜に眠くなるのは覚醒信号の勢いが弱まるためなのです。負債と信号、この二つのバランスがうまくとれているうちは問題ないでしょう。

ところが、何らかの 原因で体内時計がズレる。すると厄介なことが起こるのです。

例えば、海外へ出かけたときの時差ボケ状態。これは現地の時間と体内時計の聞には誤差が生じるのです。
約半日時計の遅れたニューヨークに行ったとしましょう。現地の深夜に当たる時間はいつもなら真っ昼間。体内時計からは覚醒信号がパンパン出て、眠気を感じない。翌日、全度は活動すべき昼間に覚醒信号すが弱まって日中ボーッとしてしまう。
こんなメカニズムで時差ボケ状態は生じるのです。

そして、たとえ国内にいたとしても、不規則な現代人の生活では、同じように体内時計が狂うことがあるのです。

その結果、夜型人間の朝寝坊。入眠困難、起床困難などという事態に陥ってしまうのです。

 
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