外傷後ストレス障害(PTSD)〜こころの病気〜

 

外傷後ストレス障害(PTSD)

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まだままだ「心の病気」は正しい理解を得られていないのが現状かと思います。誤った偏見を持ったり、「病気ではなく単なる気持ちの持ちようだ!」というようなことで解決しようとする人も少なくありません。
新たな心の病気が増えつつある「心の時代」だからこそ、心の病気に対し多くの人々が正しい理解を持ち適切に対応することが必要不可欠なことだと思います。
  【こころの病気】-外傷後ストレス障害(PTSD)

外傷後ストレス障害(PTSD)

激しい恐怖体験のあと、精神的症状が現れ苦しむ。
犯罪、事故、テロ、災害、離婚、大けが、レイプなど、苛酷な体験に続いて、
すぐ、あるいは一定期間の後に現れる精神的障害。


概要
心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後に様々なストレス障害を引き起こします。
心の傷は、心的外傷(トラウマ)と呼ばれ、事故・災害時の急性トラウマと、虐待など繰り返し加害される慢性の心理的外傷がある。洪水、火事のような自然災害、または戦争、監禁、虐待、強姦といった人災によっても生じます。
例えば、うっかりナイフで指を切ったとしても、しばらくの間は指を切った瞬間の情景や痛みを思い出すでしょう。傷が深く痛みが強いほど、ナイフに対する嫌悪感は増し、しばらく持てなくなったりします。これは軽いトラウマ現象で、いずれは消えてなくなり、また抵抗なくナイフは持てるようになってきます。

しかし、生死にかかわるような災害、テロ、戦争、事故などに遭遇する、ひどいイジメや虐待、犯罪の被害者になる、自殺、殺人などの場面を目撃するといった衝撃的な体験のあとのトラウマは、簡単に消え去ることはありません。
そうした体験のあと、悲惨な現場の生々しい情景がくり返し浮かんでくる、悪夢をみる、というような反応が現れ、体験した出来事が悲惨なものであればあるほど、それは長く苦しいものになります。これを総称して外傷後ストレス障害(PTSD)と呼びます。
また、生命の危険にさらされるような体験だけでなく、離婚、失職、親しい人の自殺などを体験したあとにうつ状態、焦燥感、喪失感、不安、イライラといったうつ症状が重なって現れる複合型PTSDもあります。


どんな症状
生死にかかわるような強い恐怖体験の直後から「自分が自分でないような感じ」「その出来事がよく思い出せない」「ちょっとしたことで心臓がドキドキする」「全身に力が入らない」などといった症状が現れることがあります。
また逆に、まわりから見ると妙に元気で高揚した精神状態になることもあります。これは「恐怖体験をなかったことにしようとする」心の防御反応で、急性ストレス反応といいます。この反応は数日間で消失しますが、その後、PTSDの症状が現れることがあります。

PTSDの症状には、次のようなものがあります。

-体験がくり返し思い出される-
思い出したくないのに、何度も出来事の情景が浮かんできたり、音声となって聴こえてきたりします。
これらがくり返し起こるため、苦痛を覚えます。

-不眠・くり返し悪夢を見る-
出来事を思い出してしまい寝つけない、恐怖体験が夢に出て目が覚める、くり返し同じ夢を見て、恐怖を感じる。また、犯罪やひどいイジメに遭遇した場合では、電気を消すと暗聞から加害者が現れるような気がして怖くて眠れないといった症状も現れます。

-感情がはいような気がする-
大変な出来事に遭遇したのに、妙に冷静で涙も出ない。自分でも変だと思うのに、淡々としている。
現実感がなくなり目の前の情景が映画のスクリーンの中で展開されているような感覚になる。また、集中力が低下したり怒りっぽくなることもあり、人によってはこれらの症状だけが強く現れ、一種のうつ状態として、慢性的に経過することもあります。

-出来事が思い出せない-
体験した出来事が強烈であればあるほど、そのときの状況が思い出せない、あるいは一部を思い出せないことがあります。こうした症状は、その出来事のあと半年以内に起こることが多いといわれますが、人によっては何年も経過したあとに現れる遅発性PTSDもあります。
また、子どもの場合、トラウマになった出来事を、誘拐ごっこや、小動物を虐待するなど、日常の遊びの中で表現することもあります。


対策は
このような症状が、出来事のあと数週間以内に消滅すれば様子を見てもよいでしょう。しかし不眠や悪夢が続くような場合は、早めに専門医に相談することをお勧めします。
受診するときは、その出来事を医師にきちんと説明することが望ましいですが、事情によっては説明することができない、他言するとその出来事を思い出してしまうのでつらい、という場合もあります。そんなときは、事情をよく知っている人に同行してもらうのも一つの方法です。


ポイントは
その出来事の内容によっては、本人が話したくないこともありますから、無理に聞かないことです。
本人が自発的に話を始めたら、じっくり聞いてあげて「あなたのつらい気持ちはよくわかる」というように、温かく接することです。災害や事故など、同じ経験をした人同士で話をすることも回復に有効といわれています。

あなたは何も悪くない
恐怖症やPTSD、トラウマに悩まされる方は、自分がしっかりすれば
周りに迷惑をかけなくて済むのに…
早く治さないとダメだ…
と自分を責めて追い込んでしまったり、
自分が悪いとか、自分に問題があると塞ぎがちになる方が多いようです。

しかし、
あなたは何も悪くありません。

それでも、なかなか改善の兆しが見えない方は、治療界のミスターパーフェクトと呼ばれている
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