精神の働きの障害〜こころの病気〜

 

精神の働きの障害

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  【こころの病気】-精神の働きの障害

こころの病気になると、精神の働きのどこかに障害が出てきます。
一つの働きの故障は他の働きにも影響を与えることがあるのです。

過食嘔吐の症状一つとっても、他人から「太っていない」といわれても体重が気になり、食事を極端に減らしたり、全く食べなくなったり。体重が増えることに恐怖を感じ、毎日体重を測ったり(体重増加恐怖)。同じことを何度も考え自分ではコントロールできなくなる(思考のレベルの異常)。などの症状がでてきます。

その一方で、ストレスを発散させたくなり、気晴らしにムチャ食いを始める。ムチャ食いが続き、体重計のある一定のラインを少しでもオーバーしたことをきっかけに、食事のたびに口に指を入れて吐いたり、大量に下剤を飲んだりする。
症状が進むにつれて、日常生活への意欲が次第になくなってきます(意欲のレベルの異常)。こうした行動を繰り返し、その果てには手首を切るなどの自傷行為に及ぶことにもなってしまいます。

このように、こころの病気では、通常いろいろなレベルで障害が起こってきます。これは、本来精神の働きは有機的につながっているからなのです。
どのような身体の疾患でも、こころへの影響は避けられません。ちょっとした風邪をひいても、「もう治らないかもしれない」と不安になることがあります。病は気からというように、身体の症状は精神的な影響を受けていることが多いのです。
その症状が慢性的に続くと精神面や肉体面など行動に現れてくるようになります。

ですから、
以下で示すような様々な変化によって発するシグナルを見逃さないことが重要になってきます。
精神面の変化
情緒が不安定になり、イライラして不機嫌になったり、気分が暗く落ち込んだりする。
気力や集中力も低下し、仕事や家事もはかどらなくなる。
ひどい場合は強い不安感に襲われ、いてもたってもいられないような気分に陥ることもある。
人によっては妄想や幻覚、せん妄(意識が混乱して落ち着きがなくなり、錯覚や幻覚などを伴う状態)などの精神状態も表れる。

身体面の変化
ストレスなど精神ダメージが過剰になると自律神経系の働きが乱れる。
そのため自律神経失調症と呼ばれる症状が表れてくる。具体的には体がだるく、疲れやすい。
また、頭痛、動悸、めまい、胸の痛み、呼吸困難、肩こりなどのほか
食欲不振、胸焼け、吐き気、腹部膨張間、便秘、下痢などの胃腸症状が起こる。

家族や職場や周囲の親しい人たちがいつもと違う。不自然に見えると感じたリ、なんとなく奇妙、
異様な感じがしたら、明確に説明できなくても要注意といえます。
心や身体、行動に変化が現れた場合には注意が必要ということになります。

 
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