対人恐怖症〜こころの病気〜

 

対人恐怖症

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まだままだ「心の病気」は正しい理解を得られていないのが現状かと思います。誤った偏見を持ったり、「病気ではなく単なる気持ちの持ちようだ!」というようなことで解決しようとする人も少なくありません。
新たな心の病気が増えつつある「心の時代」だからこそ、心の病気に対し多くの人々が正しい理解を持ち適切に対応することが必要不可欠なことだと思います。
  【こころの病気】-対人恐怖症

対人恐怖症

恐怖症の一つであり、社会的接触を恐れ、それを避けようとする。
自分は他人にどう思われているのか、そのことばかりが気になる。
人前で極度に緊張し、赤面、手の震え、どもる、多量の発汗などの症状に悩む。


概要
「大勢の前で話をすると顔が赤くなる」また「声がうわずる」 という方はたくさんいます。しかし、対人恐怖症では、こうした症状がとても強く意識されたり、日常的な他人との会話のシーンでも慢性的に見られるようになります。
ひどい場合職場や電車の中などでも、常に人の視線を気にするようになり、視線を感じただけで赤面する、手が震える、汗をかく、あるいは打ち解けた場面なのに言葉が出てこない、といった症状に悩まされます。
特に打ち解けた場面での人との会話やコ ミュニケーションに支障をきたし、場合によっては動悸や息切れが現れ、その場で失神してしまうこともあります。
きっかけは学校や職場でのささいな出来事が多く、そうなってしまった自分が人にどう思われているかと気に病み症状が進んでしまう傾向があります。

対人恐怖症の中には、
自己臭恐怖症
自分の身体から、おならやわきが、排池物のにおいなどが出ていると思い、人との接触をさけるようになる。
醜形恐怖症
自分の鼻が曲がってい る、口がゆがんでいるなどと思い込み、自分の不恰好な姿や容貌を他人が嘲笑している。あるいは自分の姿が醜いため、周囲に迷惑をかけていると思い、人前に出られなくなる。
自己視線恐怖症
自分の視線が他人に不快感を与えているかと気になり、人と視線を合わせられなくなる。
などもあります。これらは一般に重症対人恐怖といわれ、思春期に多く見られます。


どんな症状
一般的に症状は、同年輩の3人以上の人との会話場面で強く現れることが多く、
二人だけの場面では軽くなります。そのため自分の症状を過小評価する傾向もあります。
赤面、発汗、手の震え、め まい、失神など、症状はさまざまですが、
対人恐怖症には、主に次のような症状があります。

-赤面恐怖-
職場や近所の人たちと会う、人前で話をすると顔が赤面してしまい、赤面した自分を見られることを気にするあまり、人と会うことを避ける、外出が苦痛、人ごみや職場に行けなくなる、電車などの乗り物に乗れなくなるなどの症状に進展することもあり ます。

-対人緊張-
職場の会議、宴会、結婚式のスピーチなど大勢の人前で話をするときの緊張感が極度に強く、声がうわずる、手が震える、多量の汗が出るといった症状が現れます。
こうなってしまうことを気にするあまり、人前に出る場面が近づくと、しだいに不安や緊張が強くなり、眠れなくなるなど、日常生活に支障をきたします。


対策は
恐怖となる対象を避ける生活には限界があります。
人を避けるあまり全く外出をしなくなると、引きこもりのような状態に発展することもあります。打ち解けた場面で話ができない、人と会うのがつらい、人前に出られないことで、日常生活に支障が現れる場合は、早めに受診することをお勧めします。


ポイントは
本人は人前に出たいのに出られないことを深刻に悩み自己嫌悪に陥っていることも少なくありません。
「人なんか怖くない」などといって、無理やり人前に出そうとしても、ますます自信を無くし、本人を追い込むことになります。
また「気が弱いから」とか「鍛え方が足りない」などの理由で訓練を強制したり、厳しい態度で臨むのも逆効果になります。治療には時聞がかかることが多く、患者さんが自発的に人に会いたいと言うまでは、ねばり強く見守ってあげることが必要です。
一般に、対人恐怖症にかかる方は、厳格な「強い父親」を持った人に多いといわれます。本人の過去において親子関係に何らかの問題があったことも理解すべきポイントかと思います。


あなたは何も悪くない
恐怖症やPTSD、トラウマに悩まされる方は、自分がしっかりすれば
周りに迷惑をかけなくて済むのに…
早く治さないとダメだ…
と自分を責めて追い込んでしまったり、
自分が悪いとか、自分に問題があると塞ぎがちになる方が多いようです。

しかし、
あなたは何も悪くありません。

それでも、なかなか改善の兆しが見えない方は、大滝保先生による自己催眠トレーニング「脱!恐怖症プログラム」がオススメです。恐怖症の症状で悩んでいる、、、という方には最適です。


 
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