心因性の精神障害〜こころの病気〜

 

心因性の精神障害

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こころの病気には解らないことが多く、未解明な部分が大勢を占めていましたが、
近年、脳科学の研究が進歩し、少しずつ脳と心の関係が解明されるようになりました。       
  【こころの病気】-心因性の精神障害

心因性の精神障害

心理的な要因、あるいは心に影響を与える社会的な環境要因が心の病気の原因となる時、
この原因のことを心因といいます。
そして、この心因によって引き起こされる心の病気を「心因性精神障害」と呼びます。

心因性精神障害の場合には、「こういう原因があり、その結果当然こうなった」というような
明らかに納得できるような理由やつながりがあります。

精神的に負担となる出来事や周囲の環境からの持続的なストレスなど、心理的、環境的な要因で精神症状が出現するのです。個人を取りまく様々な人間関係、親子関係、性格、苛酷な体験などといった心理的要因が発病の主な原因となり精神症状が現れます。いわゆる「ノイローゼ」と呼ばれる神経症グループや一部のうつ病などがこれに当てはまります。

心因性精神障害には「神経症」や「心因反応」あるいは「心因精神病」などがあります。
このうち、
心因反応の特徴として、ヤスパース(ドイツの精神医学者・哲学者)は次のようにあげています。
@.内容がある体験に基づいているものであることが了解できること。
A.この体験がなかったら、現れなかったと考えられること。
B.その後の経過は体験によって左右される。つまり、原因となる体験がなくなれば自然と回復すること。例えば、子どもを亡くしたとか、破産したといったような出来事が原因で、それを嘆き悲しむあまりに、精神的に障害が起こるといったようなものです。

ただし、実際にはそう単純な原因ばかりではありません。いろいろと複雑な要因がからんでいることが多いのです。環境からもたらされる要因とともに、本人の過敏な性格や未熟な性格などの性格要因。幼時期の親子関係など、さまざまな間接的環境要因もからみあって、その準備状態が形成されていくと考えられています。

 
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