外因性の精神障害〜こころの病気〜

 

外因性の精神障害

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こころの病気には解らないことが多く、未解明な部分が大勢を占めていましたが、
近年、脳科学の研究が進歩し、少しずつ脳と心の関係が解明されるようになりました。       
  【こころの病気】-外因性の精神障害

外因性の精神障害(身体因性)

外傷、脳血管障害などによる脳の損傷や、脳以外の臓器の病気により精神症状が出現するものを
いいます。また、アルコールや薬物などによる中毒性のものも含まれます。

脳そのものの変化や身体的な病気、薬物や毒性物質により脳の機能障害が起こり、これらの原因が
心の病気の原因になるとき、この障害のことを外因といいます。
この外因によって起こる心の病気のことを「外因性精神疾患」といいます。

外因性精神疾患にはつぎのようなものがあります。

気質精神病・・・脳の形態的な変化によって起こる精神疾患
 ・脳の炎症
 ・脳腫瘍
 ・脳の外傷
 ・脳梅毒
 ・脳の血管性の病気
 ・脳組織の変性

症候精神病・・・脳以外の身体的な病気が原因になる精神疾患
 ・感染性疾患
 ・心臓病
 ・内分泌疾患
 ・代謝性障害
 ・肝臓病
 ・腎臓病
 ・膠原病
 ・女性の性機変化

中毒精神病・・・薬物や毒性物質によって脳に機能障害が起こり、そのための精神病疾患
 ・アルコール
 ・睡眠薬
 ・各種向精神薬
 ・麻薬や覚せい剤
 ・内科的薬剤
 ・その他、一酸化炭素、二酸化炭素、水銀、鉛、農薬など

このように外因性精神疾患は、その原因が比較的ハッキリしています。
ただし、外因意外の因子、たとえば、本人自身の素質や体質、性格なども
病像や経過に関連してくることがあります。
単純に外因だけでは説明できないことも数多くあるのです。

 
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