コラム:痴呆症〜脳のはたらき〜

 

コラム:痴呆症

 メンタルヘルス雑学トップ > 脳のはたらき > コラム:痴呆症
メンタルヘルス雑学

          
  【脳のはたらき】-コラム:痴呆症

毎週のように訪問施術でお伺いしている、
昔は、かなりのやり手だったらしいご婦人のお話。(実話です。^_^;)

県の納税番付でも常に上位に顔を出していたのですから
それはもう、半端ではない女社長だったようです。

残念ながら数年前から認知症で要介護レベルも最高になってしまいました。
(今は痴呆症ではなく認知症と呼ぶようです。)
まぁ、普通の?おばあちゃんになってしまった。ということですね。
住み込みの家政婦さんに24時間面倒をみてもらえるのですから
うらやましい環境ではあります。

しか〜し、本能と理性の境界線がないので
突然怒り出したり、かと思えば、とっても素直だったり。
その扱いには大変苦労します。私が施術でおじゃましている時でも、

時には・・・。
施術中に突然「痛いじゃないの!何するのよ!このアホ。ボケ!・・・」と罵られ。
内心、このババァ〜なんて頭にきますが、おさえておさえて。^_^;

時には・・・。
ニコやかに「あら、あんた。いい男だねー。白が似合ってるわよ〜。」なんて変に優しかったり。
ヤバイ、話題を変えなくては・・・。
「あら〜、奥様も今日は顔色がいいですねー。」などと・・・、けっこう疲れたりします。~_~

私がどうして、こちらに呼ばれるようになったかを
話すると長くなるので割愛するとして、

このご婦人のすごいところは、
今でもお金の流れをちゃんと作っている。ということです。
痴呆になっても誰からも文句は言われません。まさに安泰なのです。

ホテルか何かを経営なさっていたようで、
世代交代した今も、しっかり経営理念が行き届いているのでしょう。
私が施術しているときにも、
マネージャーさんらしき方から定期連絡があるのです。
もちろん、痴呆のご本人は、誰からの電話なのか内容は理解していないのですが
ちゃんと会話になるところがすごいのです!

まぁ、アゴで男性陣を使いまわしていたのでしょう。
その言葉使いから容易に想像できました。^_^;

ご家族の方も収入には心配ないので安心して家政婦さんを雇っていける。
本人は痴呆になっても堂々と?生きていける。
見習うべきところはたくさんあるなー。と思います。

PS.
 残念ながら、
 先月に発熱して寝込んでからは
 寝たきりになってしまいました。

 いつまでもお元気で・・・。


 
Copyrightc 2006 メンタルヘルス雑学 All rights reserved.