ストレスと脳内血流〜脳のはたらき〜

 

ストレスと脳内血流

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  【脳のはたらき】-ストレスと脳内血流

感情が急激に揺れ動くと、脳内でノルアドレナリンが分泌されて交感神経が優位になり、身体の緊張が高まります。そのため心拍数や血液が上昇し、血管が縮まって頭に血がどんどん昇ります。実はどんなに緊張が高まり、頭に血液が集まっても、交感神経優位の時は血管が縮まったまま血液の流れは悪くなっているそうです。

誰でもストレス・不安を感じるとノルアドレナリンが分泌され、交感神経が緊張します。すると血管が萎縮し、その結果心拍数が上がってしまい、手が震えたり、汗をかいたりと身体に様々な変化が起きます。
そして、このような身体の変化を自分で意識してしまい、さらに交感神経が緊張し、あわててしまいます。
つまり、緊張した交感神経をもとのバランスの良い状態に戻せば、あわてた状態を脱出できるはずです。そこで今、副交感神経を高めるギャバ(γ-アミノ酪酸、GABA)が注目されています。

神経末端からのノルアドレナリンの分泌を抑制して、交感神経優位から副交感神経優位に切り替え、
脳血管の収縮を抑えることにより、脳の血流を活発にし、脳の働きをもとに戻すのです。

交感神経が高まり、心拍数が上昇すると、体が興奮し脳が混乱してしまいます。そこで研究されているのが、噛むという行為です。噛むという行為は、心拍数を抑え、さらに脳の血流を増加させる効果があるといわれています。

最近、日本人大リーガーの活躍で日本でも大リーグの試合をTV観戦する機会が増えました。
そこで、ガムを噛んでプレーをする大リーグ選手をよく見かけますよね。スポーツ医学の観点によれば、常にガムを噛んでいることが、心拍数を下げリラックス時と同じ状態を保ち、普段どおりのプレーをするために役立っているといわれています。


 
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