明日という字は、明るい日〜こころの栄養学〜

 

明日という字は、明るい日

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  【こころの栄養学】-明日という字は、明るい日

明日という字は、明るい日、と書くのね。
アン・真理子

1970年代に一曲のフォークソングが突然ヒットチャートに登場。
またたく間にミリオン・セラーになった「悲しみは駆け足でやってくる」の歌詞。
まさに、そのタイトルどおり「駆け足で」走り抜けていった名曲です。

ラジオからよく流れていたような気がします。
希望に満ちて何でもやれそうな気がして、でもどこか淋げだったあの頃。
そんなときに、ちょっと寂しげな歌が流れてました。
この曲の冒頭のフレーズが「明日という字は、明るい日と書くのね」というものでした。

凄い発見ですね。おそらく失恋か、人に裏切られたか、
人生に絶望した若い女性が、ほの暗いアパートの一室で「明日」という字を
何度も心のなかで、あるいは机の上で書きながら、
突然の光明に打たれたように、この発見に心振るわせたのではないでしょうか。
もちろん単なる憶測ですけど。

この憶測は続く二番の歌詞のフレーズをみることで、より確信に近いものになります。
「若いという字は、苦しい時に似てるわ」
傷ついた心、すさみかけた魂だけが示してくれる発見の感性でしょうか。

その姿は暗い。暗いのですが、どこかに光を宿しているのです。
この年齢になっても、もうチョット頑張るかって気にさせてくれる。

それが、私たちを動かすのです・・・。かすかな「希望」へと向けて。

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 『悲しみは駆け足でやってくる』

 明日という字は
 明るい日と書くのね
 あなたとわたしの明日は
 明るい日ね
 それでも時々
 悲しい日もあるけど
 だけどそれは 気にしないでね
 二人は若い 小さな星さ
 悲しい歌は知らない

 若いという字は
 苦しい字に似てるわ
 涙が出るのは
 若いというしるしね
 それでも時々
 楽しい日も来るけど
 またいつかは 涙をふくのね
 二人は若い 小さな星さ
 悲しい歌は知らない
 ルルル ルルル……
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それにしても、あの頃はよかったなぁ、と思い出させてくれます。
大人になりたくて背伸びしながら、でもやっぱり大人になりたくない。
そんな昔を、ふと思い出させてくれるこの歌、なんだかいいですよね。


 
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